2026年7月27日

こんにちは、西新宿、都庁前の歯医者「医療法人社団歯友会赤羽歯科 新宿診療所」の歯科医師の飯塚です。
みなさんは「マイクロスコープ」という言葉をご存知でしょうか?
以前は大学病院など限られた医療機関でしか導入されていませんでしたが、近年では一般の歯科医院でも導入が進み、より精密な歯科治療を支える重要な機器となっています。
では、マイクロスコープとはどのような機械で、なぜ歯科治療の質を向上させるのか説明していきたいと思います。
マイクロスコープとは?
マイクロスコープは、歯科治療専用に設計された高性能な顕微鏡です。
肉眼では確認が難しい細かな部分を大きく拡大し、明るく照らしながら治療できるため、より精密で確実な処置が可能になります。
マイクロスコープの2つの大きな特徴
① 最大約25倍まで拡大できる
肉眼では見逃してしまうような
初期のむし歯
歯の細かなヒビ
根管(歯の神経の通り道)の複雑な形態
などを鮮明に確認できます。
「見えないから勘に頼る」のではなく、
実際に見ながら治療できることが大きなメリットです。
② 見ている場所をしっかり照らせる
通常の治療では、診療室のライト(無影灯)で口の中を照らします。
しかし、歯科医師の手や器具が影を作ってしまい、どうしても見えにくい部分が生じます。
一方、マイクロスコープは
「見る方向」と「光が当たる方向」が一致している
ため、視野に入る部分は常に明るく照らされます。
その結果、細かな部分まで正確に確認しながら治療を進めることができます。
なぜ歯科治療に役立つの?

マイクロスコープが最も力を発揮する治療の一つが**根管治療(歯の神経の治療)**です。
例えば根管治療では、
約3mmほどの小さな穴から
約15〜20mm先にある神経を
非常に細い器具で取り除く
という、とても繊細な処置を行います。
従来は器具が視界を遮るため、治療の多くを経験や手の感覚に頼らざるを得ませんでした。
そのため、
神経の取り残し
細菌感染
治療後の痛みや再発
につながるケースもありました。
「見える」ことで治療の精度が向上
マイクロスコープを使用すると、
根管の内部
神経の取り残し
小さな亀裂
などを直接確認しながら治療できます。
つまり、
「感覚で行う治療」から「目で確認しながら行う治療」へ。
これがマイクロスコープ最大の価値です。
マイクロスコープにも限界はある

非常に優れた機器ですが、万能ではありません。
例えば、
大きく曲がった根の先
歯の内部構造の全体像
など、物理的に見えない部分までは確認できません。
そのような場合には、
歯科用CT(コーンビームCT)
を併用し、歯を立体的に診断することで、より正確な治療計画を立てます。
つまり、
マイクロスコープ+CT
この2つを組み合わせることで、より精度の高い診断と治療が可能になります。
機械だけでは良い治療はできない
イクロスコープは優れた医療機器ですが、使うだけで治療が成功するわけではありません。
25倍近い拡大視野では、わずかな手の動きも大きく影響します。
そのため、
操作技術
豊富な経験
正確な診断力
があってこそ、その性能を最大限に活かすことができます。
まとめ
マイクロスコープは、
✔ 最大約25倍の高倍率で拡大できる
✔ 見ている場所を明るく照らせる
という特徴を持つ、歯科治療の精度を高めるための医療機器です。
特に根管治療や精密なむし歯治療では、大きな力を発揮します。
一方で、マイクロスコープだけでは見えない部分もあるため、歯科用CTなどを組み合わせた総合的な診断が重要です。
精密な治療は、「設備」と「技術」の両方が揃って初めて実現します。
精密な歯科治療をご希望の方へ
「できるだけ歯を残したい」
「再治療を避けたい」
「根管治療に不安がある」
そんな方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
歯科用マイクロスコープと歯科用CTを活用し、一人ひとりのお口の状態に合わせた精密な治療をご提案いたします。
監修
奥田陽介
東京歯科大学卒業
医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 理事
新宿診療所 院長
斉藤 沙耶
日本歯科大学卒業
日本歯科大学大学院 口腔外科学 修了
歯学博士
新宿診療所 医局長
森田健斗
日本歯科大学卒業
日本口腔インプラント学会
日本顎咬合学会