2026年8月10日

こんにちは。西新宿、都庁前の歯医者「医療法人社団歯友会赤羽歯科 新宿診療所」の歯科医師の飯塚です。
今回のコラムは、矯正治療で上唇小帯切除について説明を受けた方、上唇の動きが気になる方に是非読んでいただけたらと思います。
上唇小帯(じょうしんしょうたい)とは?
上唇小帯とは、上唇をめくったときに中央に見える、唇と歯ぐきをつないでいる細い筋状の粘膜のことです。
この組織には、上唇を適度に固定し、過度に動きすぎないようにする役割があります。
子どもと大人では違う?
乳歯の時期は、上唇小帯が太く長いことが一般的です。成長に伴い、あごが発達すると小帯は徐々に上方へ移動し、細く短くなっていきます。
しかし、6~7歳頃になっても位置や太さに大きな変化がない場合は、歯並びや口腔内のトラブルの原因となることがあります。
上唇小帯に異常があると起こること

上唇小帯が太い、長い、付着位置が低いなどの場合、次のような症状がみられることがあります。
・前歯が生えるのを妨げる
・前歯のすき間(正中離開・すきっ歯)の原因になる
・歯ブラシが当たると痛みや違和感があり、磨き残しが増える
・むし歯や歯周病のリスクが高くなる
歯列矯正との関係
前歯の矯正治療では、上唇小帯が太く残っていると歯がきれいに並びにくいことがあります。また、矯正後も小帯の影響で前歯のすき間が再び開いてしまうことがあります。
そのため、矯正治療の一環として、矯正歯科医から上唇小帯切除術を勧められるケースもあります。
インプラント治療との関係
インプラント治療を予定している方も注意が必要です。
上唇小帯や頬小帯の付着位置によっては、インプラント周囲の歯ぐきが引っ張られて動きやすくなり、清掃性や歯ぐきの安定性に影響することがあります。
そのような場合には、より良い治療結果を得るために上唇小帯や頬小帯の切除を行うことがあります。
★インプラントについては過去の記事をご覧ください。
上唇小帯切除術の流れ

①表面麻酔を行い、注射時の痛みを軽減します。
②局所麻酔後、上唇小帯を切除します。
③後戻りを防ぐため、丁寧に縫合します。
④約1週間後に抜糸を行います。
⑤約3か月後に治癒状態や後戻りがないか確認します。
治療のリスク
上唇小帯切除術は比較的短時間で行える処置ですが、出血を伴う外科処置です。
そのため、抗凝固薬を服用している方や血液が固まりにくい病気のある方、糖尿病などで傷の治りに影響がある方は、事前に担当医へお知らせください。
術後は、一時的な痛みや腫れ、出血がみられることがありますが、多くは数日から1週間程度で改善します。
まとめ
並びや歯磨きのしやすさ、矯正治療やインプラント治療に影響を及ぼすことがあります。
「歯ブラシが当たると痛い」「前歯のすき間が気になる」「矯正治療中に指摘された」といった場合は、一度歯科医院で相談すると安心です。
なお、上唇小帯切除術は、症状や適応によって健康保険が適用される場合があり、自己負担額は一般的に約3,000円前後(3割負担の場合)が目安です。詳しくは受診時にご確認ください。
歯列矯正と上唇小帯切除術のことなら西新宿、都庁前の歯医者「医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 新宿診療所」
監修
奥田陽介
東京歯科大学卒業
医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 理事
新宿診療所 院長
斉藤 沙耶
日本歯科大学卒業
日本歯科大学大学院 口腔外科学 修了
歯学博士
新宿診療所 医局長
森田健斗
日本歯科大学卒業
日本口腔インプラント学会
日本顎咬合学会

