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虫歯、歯周病ってなに?
2020.11.16
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こんにちは。
新宿、西新宿、都庁前の歯医者「医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 新宿診療所」の衛生士椚田です。
本コラムでは、歯科の2大疾患といわれる虫歯と歯周病について記述したいと思います。
虫歯、歯周病は歯を失う原因?
う蝕(虫歯)と歯周病(歯槽膿漏)は、歯科の2大疾患とされています。虫歯や歯周病になり、最終的に歯を失うと、口腔機能障害を引き起こし、歯や口の健康だけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼします。歯や口の健康は単に栄養を摂取するだけでなく、自分の歯で好きな物を美味しく食べたり、生き生きと会話を楽しんだり、笑顔に自信を持ったりするなど、豊かな生活を生涯送るための基盤となります。そのため、80歳になっても20本以上の自分の歯を保つことを目標とする「8020運動」を厚生労働省と日本歯科医師会は推進しています。今回は80歳になっても20本以上の歯を残すために知っておきたい、歯科の二大疾患である虫歯と歯周病についてお話しします。
虫歯は感染症?
虫歯が細菌感染症なのはご存知ですか?虫歯菌はプラーク(歯垢)の中にいて、私達が飲食するとそれに含まれる糖を餌とし酸を出して歯を溶かします。では、プラークが付いている所は必ず虫歯になるのでしょうか?実はそうとは言えません。虫歯は、細菌、歯の質、糖、時間の4つの因子が重なった時に発病する多因子疾患なのです。
脱灰?再石灰化?
上の絵をご覧ください。飲食を頻回に行うと歯からカルシウムが溶け出す"脱灰"ばかりが進み、唾液中のカルシウムが歯に戻る"再石灰化"が追い付かないので、虫歯菌にとって居心地の良い環境になります。このことから虫歯の予防策として、飲食する回数やタイミングを改善する、歯磨きで虫歯菌を減らす、フッ素で歯質を強化する等が有効であると言えます。フッ素は殆どの歯磨き粉に入っていますし、歯科医院で塗ってもらうこともできます。
また、唾液は歯の再石灰化を促進し、菌や食べかすを洗い流すなどの働きをして歯を守っています。服薬等で唾液量が減ってしまっている方は虫歯のリスクが高くなりますので、唾液の分泌を減少させない薬に変えてもらったり、唾液腺マッサージを試していただくのもオススメです。
歯周病は全身と関係がある?
次に歯周病についてですが、歯周病は歯槽膿漏、歯周疾患とも呼ばれています。
セメント質(歯の根っこの表面の組織)、歯槽骨(歯を支える骨)、歯根膜(歯槽骨に歯を固定させる組織)、歯肉(歯茎)などの歯の周りの組織に発症し、これらの組織を壊す病気を指します。虫歯の原因はプラーク中の細菌ですが、歯周病も同じで、主な原因は磨き残しの中に含まれている歯周病を引き起こす細菌によります。
代表的な症状は歯茎の腫れや出血などで、放置すると歯周病は進行し、歯槽骨が溶けて歯を支えられなくなり、歯が抜けてしまいます。
歯周病は生活習慣病の一つとして位置付けられており、食生活、歯磨きの習慣、喫煙などと関連があります。
近年では糖尿病、肥満、免疫疾患、骨粗鬆症、心血管系疾患、誤嚥性肺炎、低体重児出産・早産などの全身疾患と歯周病との因果関係、関連性が注目されています。
歯周病の予防には?
歯周病において最も重要な治療法及び予防法は、虫歯と同じくプラークコントロールです。プラークコントロールとは、歯についたプラークなどを除去し、さらにプラークが再び付着するのを防ぐことを言います。歯に付着する物として、細菌、歯石、食べかす、色素沈着物などがありますが、歯石や色素沈着物は普段の歯ブラシでは落とすことができません。
そのため、歯科医師や歯科衛生士が行う機械を用いたプラークコントロールが非常に重要となります。虫歯や歯周病になってからではなく、日頃からお口のクリーニングの為に定期的に歯科医院へ通うことをオススメします。
ご自身が今どういう状態かを知る事が歯や全身を守るための第一歩となります。
虫歯、歯周病についてチェックや治療をご希望の方は是非当院までご相談ください。
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