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歯科用マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)について
2022.6.01
Contents
こんにちは、西新宿、都庁前の歯医者「医療法人社団歯友会赤羽歯科 新宿診療所」の歯科医師の自見です。
みなさんマイクロスコープという言葉はご存知でしょうか?
とても高価な医療機器で以前は大学病院などでしか使われていませんでしたが、最近では街の歯医者でもマイクロスコープを完備しているところも見られるようになりました。
ではそのマイクロスコープというのはどういったもので、なぜ歯科治療に役立っているかを説明してきたいと思います。
マイクロスコープってなに?
端的に言えばマイクロスコープとは歯科用に改良された顕微鏡です。
マイクロスコープの具体的な機能は大きく2つ、『モノを大きく拡大して写す』、『視線と同じ方向から光を当てる』です。これについては後述していきます。
これにより肉眼では見え辛い細かい部分を拡大ししっかりと光を当てることにより治療したい部位を目視した上で治療を行うことがきます
マイクロスコープの機能
先程もお伝えしたようにマイクロスコープの具体的な機能は大きく2つ、『モノを大きく拡大して写す』、『視線と同じ方向から光を当てる』です。
それぞれについて説明していきます。
『モノを大きく拡大して写す』
拡大鏡のようにモノを大きく写します。ただ大きく写すだけと思われる方も多いかもしれません。しかしながらその倍率は最大約25倍!上の写真を見てください。
これだけ拡大できれば小さな虫歯や歯のヒビなどにも気づくこともできます。
『視線と同じ方向から光を当てる』
通常歯科治療中は口の中という暗い場所を触るため、無影灯と呼ばれるライトで口の中を照らします。しかしながら歯科医師の手や器具があるため、ある程度角度をつけて照らすため、どうしても治療部位に対して斜めに光を当てることになり一部光が当たらないところができてしまいます。
マイクロスコープは視線と光源が一致しているため、見える部位は必ず光が当たっているという状態を維持することができ細かいところも明るく視認することができます。
なぜマイクロスコープは歯科治療に役立つ?
これを説明するには、今までの歯科治療の難点についてお話をしなければなりません。
例えば根管治療(歯の神経を取る処置)を行う場合、歯の噛む面に直径3mm程度の穴を開けそこから15mm前後深い位置にある神経を細かい器具で取る必要があります。
しかしながらそのように小さい穴に器具を入れてしまえば器具によって視界が塞がれてしまい目視ができなくなってしまいます。
そのため基本的には歯科医師の手の感覚、または根の中に入れた薬の反応を見て神経を取りきれているかを判断するしかありませんでした。
結果として神経の取り残したことにより細菌感染を起こしたり痛みが出てしまうこともあります。
この長年の問題点がマイクロスコープの登場により大きく改善することとなりました。
先程お伝えした機能『モノを大きく拡大して写す』、『視線と同じ方向から光を当てる』ことにより根の先の方まで影を作らず見ることができるようになり、取り残しがあるかどうかを目視することが可能になりました。
マイクロスコープの欠点
ここまで話したようにマイクロスコープの登場により歯科治療は大きく進歩しました。
しかしながらマイクロスコープにも欠点はあります。
マイクロスコープはあくまで細かい場所を拡大してみる装置なので物理的に見えないところ(折れ曲がった歯の根っこなど)は見えません。
そのためこのような場合はコンビームC Tと呼ばれる、立体的に撮影できるレントゲン写真を撮影するなど複合的な診断を行いながら治療を行うこととなります。
また25倍という高倍率での作業になるため歯科医師に求められる技術も高くなり人によっては使いこなせない方もいるのが現状です。
まとめ
以上マイクロスコープについて大まかな説明をさせていただきました。
マイクロスコープとは『モノを大きく拡大して写す』、『視線と同じ方向から光を当てる』装置であり、これにより歯科治療は大きく前進しました。
しかしながらマイクロスコープも道具であり万能なモノではありません。
それを使いこなせる歯医者、総合的に判断できる設備が整っていて初めて成功率が上がリます。
もし歯科治療でお悩みでしたら一度当院にご相談ください。
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