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インプラントのメンテナンス(インプラントのお手入れ)

2022.2.17

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こんにちは。西新宿、都庁前の歯医者「医療法人社団歯友会赤羽歯科 新宿診療所」の衛生士の小林です。

今回のコラムは、インプラントのメンテナンスについて記述していきます。

インプラントは噛み心地や見た目など自然な仕上がりになる事から非常に人気のある治療方法です。しかし、どうしてメインテナンスが必要なのか疑問に思っている方もいらっしゃると思います。インプラント治療は入れたら終わりではありません。長持ちさせるためにはメインテナンスがとても重要になってきます。ここではメインテナンスの重要性とメインテナンスの方法についてご紹介します。

 

どうしてメインテナンスは必要なのか

インプラントはあくまでも人工のものです。天然歯は自然治癒力や自浄作用などの免疫機能で守られていますが、人工のインプラントにはそのような機能はありません。その為、天然歯よりも細菌による悪影響を受けやすくなってしまいます。インプラントの周りのプラーク(歯垢)をそのままにしてしまうと感染を起こし、インプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎になってしまいます。

◉インプラント周囲粘膜炎とは

天然歯の場合で例えると歯肉炎のことです。炎症は歯茎のみに起こっており、骨に炎症は及んでません。プロフェッショナルケア(歯科医院で行うケア)や日々のセルフケアで治ります。

 

◉インプラント周囲炎とは

天然歯の場合で例えると歯周炎のことです。治療をしても元の状態に戻すことはできません。

炎症は骨まで進行しており、顎の骨も溶けて失われ始めます。このまま症状が悪化すると骨がさらに破壊され、最悪抜け落ちてしまいます。

 

こうならないようにメインテナンスに通っておくことを強くオススメします。

ご自身で行う(セルフケア)メインテナンス方法

◉歯ブラシ

・小刻みなストロークで

・過度な圧力をかけないように

・インプラント周囲全周にブラシの毛先を入れられるようにブラシを当てる

 

歯ブラシは自分の口に合ったものを選んでください。ブラシを大きく動かしてしまうと磨き残しが出てしまうので、なるべく小刻みに動かしてください。歯ブラシを握りしめて持ってしまうと力が入りやすくなってしまうため鉛筆持ちで歯ブラシを持ってください。磨きにくいところや毛先が入らないところにはタフトブラシや歯間ブラシを使っていただくことによって汚れが取れやすくなります。

 

歯ブラシは毛先が広がってきたら交換が必要になってきます。一般的に1ヶ月を目安に交換すると良いと言われています。毛先が広がっている歯ブラシで磨いてもブラシの先が歯にしっかり当たらずプラークを取り残してしまいます。インプラントにプラーク(歯垢)が溜まってしまうと、インプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎のリスクが高まりますので、歯ブラシは定期的に交換することをオススメします。

普段の歯ブラシがしっかり当てられている方やブラッシング圧が強い方には、音波ブラシをオススメします。手磨きよりも約3分の1ブラッシング圧が軽減されるため、インプラントが傷つきにくくなります。

歯科医院で行うケア(プロフェッショナルケア)

①口腔内チェック

インプラント後のメインテナンスでは、歯科医師がお口の状態をチェック、検査を定期的に行います。

 

・インプラント周囲の状態…歯茎等の発赤、腫脹、退縮

・プラーク、歯石の付着状況

・上部構造の状態確認…セラミックの破損、摩耗

原因:ブラキシズム、悪習癖などの過重負担、生活環境の変化によるストレスなど

噛み合わせが強かったら咬合調整を行う

・圧痛、違和感などの確認…排膿、出血がないか

・動揺度…スクリューやアバットメントの緩みや破折、インプラント体の破折など

・レントゲン検査…周囲の骨の状態の確認、補綴物装着状態の確認など

 

②TBI(歯磨き指導)

歯科衛生士がTBI(歯磨き指導)を行います。インプラントや他の歯の寿命を延ばすためには、歯科医院で行うクリーニングだけではなくご自身でのセルフケアが必要不可欠になってくるからです。患者さんの口腔内の状態に合わせて磨き残しが多い部分の確認し、歯磨きの正しい方法を説明や患者さんに合うセルフケア用品の提案や必要な場合、歯間ブラシやフロスなどの使い方の説明などを行なっていきます。

 

③クリーニング・PMTC(バイオフィルム、歯石の除去)

専用の機器を使用してプラーク(歯垢)、歯石を除去し最後歯の表面を磨きます。

インプラントの被せ物は人工のものになるので虫歯になることはありませんが、汚れがついたまま放置すると、そこが感染源となりインプラント周囲炎や天然歯の虫歯や歯周病を発症しやすくなります。

まとめ

メインテナンスの頻度の目安は、患者さんの口腔内によって2ヶ月から半年に1回ほどが理想的です。今はこのような時期なので通われいくいとは思いますが、消毒・滅菌等、感染症対策をしっかり行なっておりますので是非お越しください。

インプラントのメンテナンスのことなら西新宿、都庁前の歯医者「医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 新宿診療所」

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監修者情報

院長・歯科医師

奥田

陽介

2002年4月 東京歯科大学 歯学部 卒業
2004年7月 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 新宿診療所 勤務
2016年4月 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 新宿診療所 院長就任

医療法人社団歯友会 インプラントセンター 所属

一般的な虫歯や歯周病の治療だけでなくインプラントやセラミック、ホワイトニングなど幅広い症例に対応。治療を受けた方が笑顔で快適な生活を送れるよう、一人一人の患者さんに向き合ったオーダーメイドの治療を心がけています。 また、歯や口腔内に特にお悩みやトラブルがない方でもどうぞご来院ください。当院では虫歯や歯周病を未然に回避する予防にも力を入れています。一人一人に合ったメンテナンスプログラムを作成しますので、これからお口のケアを始めようという方もぜひいらしてください。