お知らせ
妊婦の口腔内環境と歯科治療について
2022.1.03
Contents
こんにちは。西新宿、都庁前の歯医者「医療法人社団歯友会赤羽歯科 新宿診療所」の歯科医師の斉藤です。
今回は、妊娠中の方、これから妊娠を考えている方の口腔ケアについてコラムを書きましたので是非参考にしてみてください。
☆女性ホルモンの変化による歯周病のリスク
☆生活習慣の変化による齲蝕・歯周病のリスク
☆妊娠・出産の各時期における口腔の特徴
・妊娠初期
女性ホルモンの分泌が急増するため、歯肉炎の発症がみられやすくなる。妊娠性歯肉炎は妊婦の30~70%に発症する
・妊娠後期
お腹が大きくなって子宮が肺や胃を圧迫するため一回の食事量が少なくなり、食事回数が増える。それにより口腔ケアが不十分になり、口腔内の酸性化も起こりやすく、歯肉炎や齲蝕の進行が危惧される。
・出産後
授乳や赤ちゃんの世話で忙しくなるため睡眠や食事が不規則になりやすく、歯磨きも不十分になる。ホルモンの影響は少なくなっても、生活習慣の面で口腔環境が不良になりやすい。
☆妊娠中の歯科的アドバイス
・歯磨きのタイミングのアドバイス
体調の不安定さから歯磨きがつらいと感じる妊婦もいるので、“歯磨きは食後”と決めつけず、体調がいいときで構わないことをアドバイスする。また、お風呂タイムを利用すれば、吐き気や嘔吐のときでも気にせずにすみ、心身のリラックス効果もあることを伝える。
・清掃器具のアドバイス
- 歯ブラシ
ヘッドが細めのものを勧める。つわりがあって歯磨きはつらいが、短時間なら可能な場合は電動歯ブラシも有効。
- 歯磨剤
口腔内や気分のリフレッシュ効果もあるので、妊婦が気持ち悪くならなければ使用を勧める。
- デンタルフロス
ホルダー付きならば指が口腔内へ入りすぎないため使いやすい。
☆妊娠中の歯科治療
・歯科用X線撮影について
照射方向は歯や顎骨が主であり、これらの部位は性腺や子宮から離れているため影響はほとんどないが、X線撮影を行う際は必ず防護エプロンで胸部から腹部を遮蔽する。加えて、放射量は微量のためまず心配ないこと、適格な診断と治療を行うためにX線撮影が必要であることを説明する。
・歯科麻酔について
通常の歯科麻酔使用量は約1.8 mLだが、この量へ添加されている血管収縮薬はさらにわずかな量であるため、胎児が低酸素状態へ陥るとはまず考えられない。歯科麻酔が必要と診断された治療は疼痛が予測されるものであり、痛みを我慢することで心拍数増加や血圧上昇による妊婦への負担が危惧されることを説明する。
☆妊婦への指導にあたって大切なこと
出産後は育児が忙しくなる上に、赤ちゃんを預ける人や場所がない場合、歯科への通院はさらに難しくなる。そのため、安定期と言われる妊娠中期に歯科医院を訪れ、口腔の健康についてのアドバイスや必要な歯科治療を受けることをお勧めします。妊娠中、これから妊娠を考えている方は是非、赤羽歯科 新宿診療所の衛生士にご相談下さい。
妊娠中の口腔ケアのことなら西新宿、都庁前の歯医者「医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 新宿診療所」
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