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口腔乾燥症について
2021.9.13
Contents
こんにちは。新宿、西新宿、都庁前の歯医者「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 新宿診療所」歯科医師の自見です。
本コラムではお口のニオイの原因にもなりうる口腔乾燥症について、その症状や治療法、予防法についてお伝えしたいと思います。
口腔乾燥症ってなに?
口腔乾燥症(ドライマウス)とはお口の中の潤いを担う唾液を出す機能が何かしらの原因で低下しお口の中が乾燥してしまう状態のことを指します。
この症状は50代〜70代の女性に多いと言われていましたが、
近年新型コロナウイルス感染症の影響によりマスクをつける時間が長くなったためこの症状が出る方が年齢、性別にかかわらず急増しているそうです。
お口の中が乾燥することにより、
口臭が強くなる
お口の中に傷がつきやすくなる(ヒリヒリする)
口内炎の多発
虫歯、歯周病になりやすくなる
ものが飲み込みづらい
舌に色がつく(口腔カンジタ症など)
などの症状が見られるようになります。
口腔乾燥症の原因
口腔乾燥症の原因には病的要因とそれ以外に分けて考える事が一般的です。
病的要因には
糖尿病やシェーグレン症候群と呼ばれる唾液を作り出す唾液腺という器官を弱らせてしまう病気であったり
抗癌治療などに用いる放射線による副作用であったり
うつ病などの精神疾患に対する薬の副作用などがあります。
それ以外の原因は多岐にわたります
一番わかりやすいのは年齢によるもので、年齢とともに唾液を作り出す唾液腺の機能が低下します。
また、前述した通りマスクをつけ続けるような生活が一般的になったため意図せず口腔内が潤うようになり唾液腺が普段から機能しにくくなっているのも原因の一つとなっています。
その他にも、ストレスによる唾液線の機能低下や口呼吸による乾燥などがあります。
治療法、対策
口腔乾燥症の治療、対策には大きく分けて原因療法と対症療法の二つがあります。
原因療法
口腔乾燥症の原因が判明しており、なおかつ対策ができる場合に使われる方法です。
・糖尿病や貧血によるものが原因であればその治療を行う。
・薬物が原因になっているのであれば薬物の減量や中止、別の薬物への変更を行います。
ただし、この判断は必ず医師のもと行ってください。
対症療法
原因が判明していない、または判明していても改善できない場合に使われる方法です。
・保湿剤の使用
・唾液分泌促進剤や漢方の処方
・マウスピースなどによるお口を閉じる練習
・唾液腺のマッサージ
当院でおすすめの治療
当院ではフェイシャルエステと呼ばれる施術があります。
この中にお口周りにある大きい唾液腺を刺激するマッサージがあり唾液腺の機能を物理的に促進させる事ができます。
ご興味がある方は是非こちらもご一読ください。
ご自身でできる予防法
ご自身でも唾液腺を刺激するマッサージがあるのでそちらもご紹介します。
お口の近くには3つの大きい唾液腺がありそれぞれのマッサージを行います。
耳下腺マッサージ
人差し指から小指まで4本の指を頬に当て、上の奥歯あたりを後ろから前へ向かって回す(10回)
舌下腺マッサージ
親指を顎の骨の内側の柔らかい部分に当て、耳の後ろから顎の下まで5箇所くらいを順番い押す(各5回ずつ)
顎下腺マッサージ
両手の親指を揃え、顎の真下から(各5回ずつ)手を突き上げるようにグーッと押す(10回)
ただし、やりすぎると痛みを伴う場合がありますので無理のない範囲で行ってください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
口腔乾燥症はなかなかご自身では気付きにくい病気の一つです。
ご自身で心当たりが一つでもあるようであれば、是非当院までご相談ください。
口腔乾燥症の事なら西新宿、都庁前の歯医者「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 新宿診療所」
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