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「歯ぎしり」どうすればいいの?
2021.4.05
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こんにちは。
新宿、西新宿、都庁前の歯医者「医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 新宿診療所」院長の奥田です。
今回は、「歯ぎしり」などでお悩みの方に向けて記述いたします。
「歯ぎしり」とは
歯ぎしりとは、大きく3つのタイプに分けられます。
①上下の歯をギリギリとこすり合わせるグラインディング。
②上下の歯を力強く噛みしめるクレンチング。
③上下の歯をカチカチと短い時間噛んだり離したりを繰り返すタッピング。
実際には、これらを組み合わせながら行われてる場合が多いです。日本人の15%位は「歯ぎしり」をしているといわれています。それどころか、多くの場合寝ている間は上下の歯が噛み合ってしまっています。リラックスした状態で歯は、1ミリ程度離れていることが理想とされています。
「歯ぎしり」の原因
「歯ぎしり」の原因は、現在でもわかっていません。飲酒、喫煙、カフェイン、ストレスが関係しているのではないかと考えられています。また、遺伝によるものもあるとされています。いずれにしても、眠りの浅いときに「歯ぎしり」をしてしまう傾向にあります。
睡眠は通常、深いレム睡眠と、浅いノンレム睡眠を繰り返しています。深い睡眠の時は、筋肉は抑制されていますが、浅い睡眠に入ると筋肉が緊張して「歯ぎしり」が起こると考えられています。飲酒、カフェイン、ストレスなどは、眠りを浅くしてしまうことが知られていますので、「歯ぎしり」の原因になってしまいます。
中でもストレスは、歯ぎしりの10%に関係しているといわれています。その他、睡眠時無呼吸症候群、逆流性食道炎も関係しているとの報告もあります。以前は歯並びが悪いから「歯ぎしり」してしまうとされてきましたが、最近では、「歯ぎしり」することで歯並びが悪くなっていくことが分かってきました。
「歯ぎしり」するとどうなってしまうか
睡眠中に行う食いしばりは、起きているときの何倍もの力で噛んでいることが分かっています。毎晩、長時間にわたり上下の歯をこすり合わせていると、歯が削れてしまったり、歯が欠けたり、最悪の場合歯が折れてしまったりしてしまいます。歯が損傷されなくても歯を支えている歯根膜と呼ばれる感覚受容体が炎症を起こし歯の痛みとして感じることもあります。また、噛むことに使用する、咬筋とよばれる筋肉の炎症による痛みや、顎関節にかかる負担による顎関節症の誘発などもあります。人の組織は力がかかるところが発達してしまう傾向があります。いわゆる「えら」がはった顔貌の原因にもなってしまいます。口の中に下顎隆起とよばれる骨の塊ができてしまうこともあります。
「歯ぎしり」の治療、対策
生活習慣の改善から始めます。飲酒、カフェインの制限を心がけます。睡眠時無呼吸症候群、逆流性食道炎がある場合は専門外来の受診もお勧めします。並行して、マウスピースの使用による歯の保護をを行います。寝ている間の無意識の噛みしめに対して物理的な保護を目的として使用していただきます。歯のすり減りをなくすことと、インプラントの保護にも大変有効となります。セラミック治療をした歯の破折の保護にも重要となります。さらに、「歯ぎしり」は歯周病により動揺している歯をさらに悪化させてしまう恐れがありますので、歯周病の方にもお勧めします。いずれにしても、質の良い睡眠が重要になるため、ストレスを軽減し規則正しい生活を目指しましょう。マウスピースは、保険適用があり、5000円前後で作成できます。
子供の「歯ぎしり」
子供は大人に比べて「歯ぎしり」が多いと言われています。それは、睡眠のリズムが整っていなく、睡眠の質自体が未熟なためです。大人になるにつれて、睡眠のリズムが成熟していけば「歯ぎしり」も減少していきますので様子をみてください。あまりひどい場合には歯科医院に相談してください。
まとめ
「歯ぎしり」を自覚していない方もたくさんいます。歯科医院を受診した際に指摘されることがあります。今は自覚症状がなくても歯ぎしりによって大事な歯と歯で傷つけ合うことは避けていきたいところです。定期的に歯科受診をしていただき「歯ぎしり」の有無の相談をしてみてください。
「歯ぎしり」でお悩みの方は是非当院までご相談ください。
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