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酸蝕歯(さんしょくし)てなに?
2020.10.19
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こんにちは。
新宿、西新宿、都庁前の歯医者「医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 新宿診療所」院長の奥田です。
今回は、「酸蝕歯(さんしょくし)」、「歯がしみる」などでお悩みの方に向けて記述いたします。
酸蝕(さんしょく)とは
酸蝕(さんしょく)とは、酸性の飲食物によって、歯が溶けてしまうことをいいます。通常、虫歯は、細菌の出す酸によって歯が溶けてしまう疾患です。しかし、酸蝕歯は、虫歯と異なり、普段の食生活により引き起こされるものです。
歯の構造には、エナメル質と象牙質があります。エナメル質は、とても硬く骨よりも硬い組織です。しかし、酸に弱く、PH5.5を超えてしまうと軟化して溶け始めてしまいます。短時間であれば、唾液の作用で修復され問題になりません。
しかし、長時間、酸に触れていると修復が間に合わなく溶けてしまいます。2ミリ程度の厚みがある歯でもエナメル質がなくなってしまうことがあります。さらに、エナメル質の下の象牙質はPH6.0で溶け始めてしまうため、酸による影響をさらにうけやすいので注意が必要になります。
こんな食生活が危ない
・毎日の散歩の後の水分補給にビタミンドリンクや黒酢ドリンクを飲んでいる。
・運動の合間にスポーツ飲料を飲んでいる。
・朝食に健康のため、グレープフルーツを食べている。
・赤ちゃんに、哺乳瓶で、ジュースを飲ませる。
・ハイボールやワインを時間をかけて飲むことが多い。
・コーラを頻繁に飲む。
いろいろな飲み物のPH
エナメル質の溶けはじめるpHは5.5です。牛の骨にコーラを浸して実験すると、1時間で表面がザラザラになってしまいます。実際は、唾液の作用により実験よりは侵襲は少ないです。唾液の作用は口腔内を守るのにとても大事になります。口腔乾燥症の方は、虫歯になるリスクがとても高くなりますので注意が必要です。
酸蝕歯の症状
歯の表面が削れてしまい、ノコギリのようにギザギザになってしまい舌や唇を傷つけてしまいます。歯が削れて神経が露出してきてしまい、冷水痛や、甘酸味痛を感じるようになります。場合によっては、歯質の薄くなった部分から細菌が侵入して歯根に炎症が起きてしまい、自発痛を感じるようになってしまいます。
酸蝕歯の治療法
エナメル質が削れてしまい、象牙質が露出してしまった個所に、コンポジットレジン(CR)とよばれる樹脂で覆うことにより修復します。コンポジットレジンで修復することで細菌の侵入を防ぎ歯質も強くなります。保険診療で治療することができますので、気になる方はご相談下さい。
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